はじめに:スイングトレードを支える「強固なコア(土台)」
当ブログ「ETF統計解析ラボ」では、統計データに基づく国内ETFなどのスイングトレード(クオンツ運用)の検証プロセスを公開しています。
しかし、私が25の指標を用いてリスクを取ったスイングトレード(サテライト運用)を冷静に行えるのは、精神的・資金的な支柱となる「強固なコア(中核)資産」をあらかじめ構築しているからです。
本日は、当ラボの資金管理の全体像をご理解いただくため、スイングトレードの土台となっている「NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)」および「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の運用状況と、そのポートフォリオ構築のロジックを公開します。
NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)の運用状況とルール
まずは、非課税メリットを最大限に生かすためのNISA口座の運用状況です。

現在、NISA口座全体の評価額は約387万円、含み益は約+148万円という状況です。この枠では、市場の長期的な成長(ベータ)を取り込むため、米国株インデックスファンドに集中しています。
1. 成長投資枠(旧NISAからの乗り換え) 成長投資枠の「SBI・V・S&P500」および「SBI・インベスコQQQ(ナスダック100)」については、過去に旧NISA枠で運用していた資金を、新NISA制度の開始に伴い乗り換え(ロールオーバーに準ずる移行)を行ったものです。非課税期間の恒久化を見据えた、資金効率の最適化を目的としています。
2. つみたて投資枠(水曜日の機械的エントリー) つみたて投資枠の「SBI・V・S&P500」と「iFreeNEXT NASDAQ100」については、現在も継続して積立を行っています。 当ラボでは、「毎週水曜日に15,000円をナスダック等に投資する」というルールをシステム化しています。日々の値動きやマクロニュースに感情を揺さぶられることなく、週の中央である水曜日に淡々とドルコスト平均法を実行することで、「いつ買うべきか」という裁量(ヒューマンエラー)を完全に排除しています。
iDeCoの運用状況:なぜ「ダウ」を選択するのか?
続いて、老後資金の形成と節税効果を目的としたiDeCo(個人型確定拠出年金)の運用状況です。

現在の資産残高は約383万円となっています。ここで特筆すべきは、NISA口座が「S&P500」と「ナスダック100(ハイテク中心)」で構成されているのに対し、iDeCoでは「NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)」に連動する商品を選択して積み立てている点です。
【クオンツ視点でのダウ組み入れの意義】 NISAとiDeCoのすべてをナスダックやS&P500に集中させてしまうと、巨大IT企業(マグニフィセント・セブン等)への依存度が極端に高まり、ポートフォリオ全体のボラティリティ(価格変動リスク)が増大します。 そこで、伝統的な優良企業30社で構成され、バリュー株(割安株)の性質も併せ持つ「ダウ」をiDeCo枠に組み込むことで、ハイテク株が調整局面を迎えた際の下落バッファーとして機能させます。異なる特性を持つインデックスを組み合わせることで、資産間の相関係数を下げ、ポートフォリオ全体のリスク・リターン比(シャープレシオ)を改善するという統計的な狙いがあります。
おわりに:コア・サテライト戦略の完成
- コア資産(NISA・iDeCo): 長期的な経済成長を享受し、ルールベースで淡々と積み上げる「防御と育成の陣」。
- サテライト資産(余剰資金): 当ブログで公開している25の指標と信用取引等を活用し、市場の歪みやリードラグから超過収益(アルファ)を積極的に狙う「攻撃の陣」。
実のところ、NISAやiDeCoといったコア資産(積立)がこれほどまでに安定して大きな利益を出し続けているのを見ると、「複雑なデータ分析をして自分でサテライト運用をするよりも、黙って全額をナスダック等の積立に回した方が、結局は一番パフォーマンスが良いのではないか?」という身も蓋もない考えが頭をよぎることもあります。
感情を排したインデックスのドルコスト平均法は、それほどまでに強大で洗練された投資手法です。
それでも私が資金を分断し、サテライト枠でクオンツ運用を継続するのは、市場の歪みをデータでハックすること自体への探究心と、相場が長期的な下落トレンド(ベアマーケット)に入った際に、買い持ち(ロング)一辺倒の積立だけでは対応できないリスクをヘッジする技術を磨くためです。
このように明確に資金の役割を分断する「コア・サテライト戦略」を敷いているからこそ、サテライト枠での一時的なドローダウン(含み損)に対しても冷静にデータを分析し、機械的な運用を継続できるのです。
今後も、この強固な土台を背景に、サテライト枠での高度なクオンツ検証を当ブログにて発信していきます。
免責事項
本記事は情報提供のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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